
<イベントレポート> 【Z世代に伝えたい!今必要な資産形成】 アプリで完結!カンタン貯蓄ラクラク投資セミナー
はじめに~本セミナー開催の趣旨~
少子高齢化が進み、経済の先行き見通しが立ちにくい環境が続く中、若年層、とくにZ世代にとって資産形成は、生活を豊かにする上での重要なテーマです。「資産形成」に対する意識は以前と比べてはるかに高まっているといえますが、一方で「どのように貯蓄すればいいかわからない」、「投資といわれても難しそうでどうしてもハードルが高い」との声も少なくありません。
そこで今般、Sony Innovation Fundが出資するFivotおよびWoodstock、それぞれが展開するアプリサービスの特長を踏まえ、若年層、とくにZ世代に向けて「資産形成」を楽しみながら取り組めるようになるためのセミナーを企画・開催しました。
タイムスケジュール
19:00~19:05 開会の挨拶
19:05~19:20 第1部:キャッシュレスで「貯まる」ことの重要性
19:20~19:35 第2部:手軽にみんなで米国株投資で資産形成
19:35~20:00 第3部:パネルディスカッション
スピーカー紹介
佐久間 一己(さくま かずき)
株式会社Fivot IDARE事業部 事業責任者
リクルート、ユーザベース、SaaSスタートアップ、地方起業を経て当社へ入社。
法人融資事業のマーケティング・セールスでグロースを実現し、2024年9月よりIDARE事業責任者に着任。
<第1部および第3部スピーカー>
Brian Yun (ブライアン ユン)
Woodstock株式会社 Co-founder / CEO
モルガン・スタンレー証券、バークレイズ証券などの金融機関において、取引システム開発エンジニア及びアルゴリズム・トレーダーとして約10年間勤務。その後、Twitter(現X)にて約3年間、日本・韓国向けのデジタルマーケティング・経営戦略・ファイナンス業務に従事し、事業の急成長に貢献。
2019年より米国最大手の暗号資産取引所 Coinbaseに入社。アジア地域のディレクターとして、日本市場の立ち上げに従事。2021年Woodstock株式会社創業。
<第2部および第3部スピーカー>
川崎 絵里子(かわさき えりこ)
Sony Innovation Fund
2008年、大手証券会社に入社後、プライベートエクイティファンドのカバレッジ業務を担当。その後、シンジケート部にて債券引受業務を担い、金融業務の幅広い経験を積む。2012年には、グループ広報・宣伝担当として企業ブランドの強化に貢献し、さらにグループ全体のSDGs推進担当として持続可能な社会の実現に向けた戦略を推進。
2020年からはサステナビリティ・ファイナンス分野において、企業のESG活動を金融の視点から支援。2024年よりSony Innovation Fundに参画し、キャピタリストとしてFintechやWeb3領域を中心にベンチャー投資を担当。
<第3部スピーカー>
第1部:キャッシュレスで「貯まる」ことの重要性
Fivotの佐久間です。
「IDARE」と書いて「イデア」と読む私たちのアプリをご紹介する前に、少し私の自己紹介をします。私は、これまでリクルートを経て一度地方で起業し、その後ユーザベース、Saasのスタートアップに所属した後に当社に入社しました。当社は2つの事業を展開しており、入社直後は法人向け融資事業(Flex Capital)のマーケティングやセールスを担当していましたが、昨年(2024年)9月からIDAREの事業責任者をしています。
貯蓄や投資についてお話する際、自分の体験談をお話しするのがおもしろいかなと思いましたので、まずはその話について。
私自身は20歳くらいの頃から起業したいと思っていました。ただ、新卒で社会人になってから、1年目、2年目は、ぜんぜんお金が貯まりませんでした。24歳くらいからお金を貯めなきゃと思って、自社株の積立てとボーナス(賞与)を預金することで貯蓄を開始し、31歳の時にその積み立てた株式の売却資金と貯蓄、早期退職金で起業しました。
人口3万人以下の地方で、4年間事業を運営しましたが、一部の不動産(北陸の海沿いの古民家ゲストハウス)と、少しの貯蓄と、借金が残りました。再度、経営の力を磨くためにスタートアップ業界にきて、ビジネスを学ぶとともに、もう一度自分の資産を形成することに取り組んでいます。
「貯蓄は得意ですか?苦手ですか?」と聞かれると、「苦手」と答える方が多いかなと思います。貯蓄について、一番ポピュラーなのは銀行口座にお金を預け、利息を受け取るというものです。IDAREも貯蓄方法の一つで、キャッシュレスアプリに入金(チャージ)すると、年率2%のボーナスを受け取ることができます。もう一つが投資で、株式などの購入を指します。リスクはありますが、値上がりを狙ったり、配当金を得たりすることもできます。
今日お伝えしたいのは、「お金をうまく動かして、お得を最大限獲得し、貯蓄を増やしていきませんか?」ということです。その一つの方法として『貯まるキャッシュレス IDARE』があります。IDAREのコンセプトは「自然にお得が貯まる、新しいキャッシュレスのかたち」です。
他のキャッシュレスサービスでは、支払い(決済)を行った際にポイントが還元されます。一方で、IDAREは残高に対して年率2%のボーナスを付与しています。コツコツ貯めれば貯めるほどボーナスの受取額が大きくなる仕組みなので、貯蓄を支援するサービスと考えていただければと思います。
それともう一つ、IDAREへクレジットカードから入金(チャージ)すると、クレジットカードからすれば支払い(決済)となりますから、クレジットカードのポイント還元の機会が得られることになります。それをIDAREで貯めていったら、さらに年率2%のボーナスが得られると。
加えて、IDAREから他のキャッシュレスサービスに入金(決済)し、そのあとに何かを購入する支払い(決済)を行った時に、新たにポイント還元の機会が生まれます。こうしてIDAREを活用することで、複数回にわたってポイント獲得の機会が得られることになります。
改めて「貯蓄ってなにがいいの?」って考えると、借入のように「いつまでに返さなきゃいけない」と焦る気持ちがない。自分なりの目標を達成することで達成感が得られる。また、「旅行先を国内から海外にしてみよう」とか「家族へのプレゼントをワンランク上のものにしよう」とか「美容や資格など自分磨きの投資をしよう」といったように、未来の選択肢も広がる。貯蓄をすることで、「自分への信頼感が高まって、未来にわくわくすることができる」ものだと思います。
IDAREのサービスサイトでは、ユーザーの方々に直接インタビューをして集めた「ユーザーの声」を掲載しています。IDAREの特長の一つとして一般的に3%程度かかっていると言われる海外事務手数料を0%としてますので「年率2%ボーナスを得つつ、コツコツ貯めて、さらに海外旅行にお得に行くことができた」という喜びの声だったり、「念願だった韓国での美容に使うことができた」など、私たちにとっても嬉しい声をたくさんいただいています。
ここまでIDAREの年率2%ボーナスなどの高還元ボーナスのお話をしてきましたが、IDAREには3つの大きな特長があり、高還元ボーナス以外にも自動積立機能や目標設定、複数の残高を管理する機能(ボックス機能)といった貯蓄をサポートする機能が充実しています。
また、支払機能もWEB決済はもちろん、ユーザー同士での送金、さらにリアルカードを発行すれば実店舗での支払い(決済)にも利用できます。先ほどお伝えのように、海外事務手数料0%という大きな特典もあります。
まだの方はIDAREをぜひお試しください。
第2部:手軽にみんなで米国株投資で資産形成
Woodstockのブライアンです。
Woodstockは、誰もが気軽に、少額(200円)から米国株投資ができる「woodstock.club」というアプリサービスを運営しています。このサービスを立ち上げるにあたって、日本の課題である「タンス預金」の問題を解決したいと考えました。そのために、「誰でも少額で投資ができること」、「見た目も含めシンプルに操作できること」を念頭に置いて、初心者の方でもすぐに投資を始められるようにしています。
私のバックグラウンドを紹介します。私は金融業界でエンジニアやトレーダーを担当した後、当時のTwitterで経営戦略やデジタルマーケティング、ファイナンス業務に従事しました。その後、米国最大手の暗号資産取引所であるCoinbaseで、アジア地域のディレクターとして日本市場の立ち上げを行いました。Woodstockを立ち上げたのは2021年で現在4年目になります。
私たちのサービスを紹介するにあたり、まずは「なぜ今米国株なのか?」についてお話しします。
1つ目は、皆さんご存知のとおり米国が世界をリードしており、「グローバル企業多数」だからです。GAFAMという言葉は皆さんも聞き馴染みがあるかと思います。こうした企業は国際的な収益源を持ち、新興市場などの需要も取り込むことで、安定した成長を続けています。加えて、テクノロジー分野の強さも挙げることができます。
2つ目は「長期的な株価成長と安定性」があることです。日米の株価指数を比較してみると、約30年間という超長期の期間で、日本は残念ながら約1.9倍の株価上昇に留まるのに対し、米国は約12倍の株価上昇を果たしています。
3つ目は「ドルの優位性」です。ドルは世界の基軸通貨であり、とくに不況や地政学的なリスクが高まる時期に安全資産とみなされます。ドル建て資産に投資することは、通貨価値の下落リスクを軽減する手段になります。実際にドル円を見ても、円安傾向が続いています。
4つ目として「1株から買える」ことです。日本株は基本的に100株単位でしか買えないので、個別株だと初期投資の原資がそれなりに必要となります。一方で、米国株は1株から購入できるため、有名な銘柄でも数万円で購入が可能です。さらにWoodstockなら、単元未満(1株未満)で200円から購入できるため、お小遣いで投資を始めることができます。
次に「トランプ政権の株式市場に与えうる影響」について産業セクターの観点から話をします。もちろん、これはあくまでも客観的な事実に基づくひとつの見解ですので、実際の投資はご自身の判断でお願いします。
1つ目は「エネルギーセクター」です。トランプ大統領は「エネルギー非常事態宣言」を発令し、とくに化石燃料産業への規制緩和を進めると予想されます。これにより、石油・ガス業界、伝統的なエネルギー株は恩恵を受ける可能性があります。
2つ目は「自動車セクター」です。トランプ大統領は「グリーン・ニューディール政策を終了し、EV(電気自動車)の義務化を撤回する」と発言しています。これにより、「アメリカ自動車産業をさらに強固にする」としています。一つの注意点としては、EVを否定しているわけではなく、『EVの義務化』を撤回しているということです。
3つ目は「宇宙関連セクター」です。トランプ大統領が「我々は米国宇宙飛行士を火星に送り、星条旗を掲げる」と表明したことを受け、宇宙関連銘柄に注目が集まっています。大統領選でトランプ氏を支持したイーロン・マスク氏は、火星への有人飛行を念頭に宇宙船開発を進めており、彼の意向が反映された可能性もあるかもしれません。
4つ目は「AI関連セクター」です。日本のニュースでも取り上げられましたが、ソフトバンク、オラクル、マイクロソフトなど民間企業によるAIインフラ整備に向けた巨額投資プロジェクト「スターゲート」が発表されています。
最後に5つ目として「暗号資産関連セクター」です。トランプ新政権は「暗号資産に対する規制の明確化を進める」と表明しています。これを受けて、ビットコインなどの主要暗号資産は価格の上昇が見られます。
これらそれぞれの領域の関連銘柄は、もちろんWoodstockで簡単に買えます。しかも他のユーザーの皆様が今何を買っているのかも見ることができます。
世界をリードし、中長期的に持続可能かつ成長が期待できる米国株に少額から投資でき、さらにそれをコミュニティと一緒にみんなの意見や取引を見ながら資産形成できるWoodstockのサービスにぜひ注目していただけるとありがたいです。
第3部:パネルディスカッション
ーまずはこの第3部からソニーイノベーションファンド(以下、SIF)の川崎さんにもご登壇頂きます。SIFは、FivotおよびWoodstock両社に出資をしていますが、なぜこの2社に出資することにしたのでしょうか?
川崎:SIFは、ソニーグループが2016年に設立したベンチャーキャピタルファンドです。革新的なテクノロジーやビジネスモデルを持つスタートアップ企業への投資をグローバルで行っており、現在の投資件数は180社ほどになります。投資注力分野は5つほどあり、その一つであるFintechでご活躍されているWoodstockさまとFivotさまに出資させていただきました。
Woodstockさまについては3つの点に注目しました。1つ目は、ユニークでインターナショナルなチームです。ブライアンさんはもちろんですが、ソーシャルメディアと金融に関して熟知されている方々が集まった強力なチームだと思います。2つ目は、メインのターゲットに特化した株式投資とソーシャルメディアを融合させたプラットフォームというユニークなプロダクトです。そして最後は、市場の成長性です。NISAなどを背景に、「貯蓄から投資へ」の流れが再び加速しています。今後大きな動きがあることが予測される市場であり、大いに期待しています。
Fivotさまについても同様に3点に注目しました。1つ目は、新たな選択肢の提供です。Fivotさまの提供されているRBF(Revenue Based Finance)はスタートアップが直面する資金調達の難しさを解消し、成長を加速させる新たな資金調達手法として、今後の需要増が予想されます。2つ目は、「ファイナンス」と「積み立て」の2つのプロダクトを提供し、プラットフォームとしてのポジショニングを確立している点です。3つ目は、「市場」です。RBFは、米国やヨーロッパでは市場が急速に拡大しており、多くのユニコーン企業がこの手法を活用しています。国内市場においても拡大が期待されており、ビジネスチャンスがあると見ております。
ー参加者の皆さんから質問がきています。IDAREはApple PayやGoogle Payに対応する予定はあるでしょうか?
佐久間:検討しています。IDAREは「高還元ボーナス×貯蓄サポート機能×使いやすいプリペイド」の3つの特長を掛け合わせています。この3つの特長に沿って、それぞれに優先順位を付けながら開発に取り組んでおり、Apple PayやGoogle Payについても対応できるかどうかを含めて検討していきます。
ー海外事務手数料が無料なのも、年率2%ボーナスと同様、ユーザー還元の一環として実施しているのでしょうか?
佐久間:おっしゃる通りです。海外旅行など海外に渡航された際、クレジットカードでは2〜3%程度の海外事務手数料がかかるのが一般的ですが、IDAREは、これを無料にしています。こちらは当社負担でユーザーの方々へ還元していると考えていただければと思います。
ーWoodstockのサービスにある、ユーザー同士で実際の投資を見せ合ったり、市場や個別株について話し合ったりするのを思い付いたのはどういったところからですか?
ブライアン:元々Twitter社にいたこともあり、タイムライン上で市場や個別銘柄について呟く人が一定数以上いるのはわかっていました。ただ、実際に投資したうえでの発言なのかどうかはわからない、と。そういったところからの発想がWoodstockのサービスに結びついています。
ー個別株というと怖いというイメージがあり、どうしても投資信託を積み立てるほうに目が向いてしまうのですが、そういった傾向についてどう感じていますか?
ブライアン:もちろん、投資信託を選ぶのも良いと思います。ただ、金融リテラシーの向上には繋がりづらいのでは、と。どこかのコミュニティに入って、勉強してみたり、少額でも実践してみたりというのが、良い経験になると思います。
川崎:投資について勉強しなければと思っているのですが、どのようにするのが良いでしょうか?情報収集など1日に必ずこれをするというようなことはありますか?
ブライアン:私は世の中の動きを観察するのが好きです。物価の動きなどもそうですし、今日、この会社の株価が動いたとか。そうすると今度はなぜ動いたのか原因を探ろう、と。それで今度はどう動くかというのを予測してみます。こういった動きを観察し、原因を探り、次にどう動くかを予測するというのを繰り返し練習していくと、世の中の動きがなんとなく読めるようになっていきます。それが金融リテラシーの向上にも繋がりますし、それだけでなく自分のキャリアの向上に繋がっていったり、すごく役に立つと思います。
川崎:私も子どもに「キャベツの値段が上がっていると思う?」とか聞いてみたりしています。さらに「今後はどうなると思う?」とか。
佐久間:こういう取り組み方が身近な金融教育に繋がっていきますよね。
佐久間:皆さんは貯蓄と投資のバランスをどのようにしていますか?
川崎:貯蓄と投資、半々くらいか、貯蓄のほうが少し多いくらいですね。
ブライアン:私はほぼすべて投資に回しています。といっても、低リスクの資産の割合を多くするなど、リスクコントロールはしています。
佐久間:なるほど、それぞれ取り組み方があって面白いですね。ところでWoodstockはやはり20代や30代前半のユーザーが多いのですか?
ブライアン:我々のユーザーは半数が29歳以下、20代の若い方たちです。証券サービスを展開している運営会社のなかでは最もユーザーが若いのではないかと思います。これは狙い通りで、「日本を変える」という我々のミッション、ビジョンを達成しようと考えたときに、若年層のユーザーから開拓していかないと意味がないよね、と。その通りになっていて、とても嬉しいですね。
川崎:IDAREのユーザー層はいかがですか?
佐久間:IDAREも30代以下で6割弱なので、比較的若い層にお使いいただいています。もちろん貯蓄できる額でいうと若年層の方はこれからですから、40代以上のユーザーのほうが平均貯蓄額は高い傾向にありますが、若年層の方たちに一定以上知っていただけているかなと思います。
ブライアン:やはり年率2%というのは嬉しいですよね。
川崎:嬉しいですよね。
ーIDAREについて質問がきています。現金で出金できるようになるともっと便利になると思いますがどうですか?
佐久間:おっしゃる通り、IDAREはプリペイドのサービスですので、一度入金いただくと現金で出金することはできません。ただ、今後、よりユーザーの方たちに利便性を感じていただくために、たとえば、IDAREで貯めたポイントで投資信託を購入できるようにするとか、他の金融プレイヤーとの連携を模索し続けています。いつまでに、何ができるとまではお約束できないですが、IDAREで貯めたポイントの使い道を多様化して、もっともっと便利にしていきたいと考えています。
ー皆さん、最後に参加者の皆さまに一言ずつお願いします。
川崎:素敵なサービスを提供している2社だということがお分かりいただけたかと思いますので、ぜひ皆さま、はじめの一歩を踏み出しましょう!
佐久間:貯蓄や投資、資産形成。まずは始めていただきたいと思います。単に「貯める」、「貯まる」だけでなくて、それによって生活が豊かになるとか、未来に向けてワクワクするように皆さまをご支援していきたいと考えています。
ブライアン:少額でも構いませんのでファーストステップを踏んでください。まずは試していただくことが大事だと思います。それと、投資をしていない=円に投資しているという考え方も持っておいてほしいかな、と。少しそういう緊張感を持っていただくことも必要なことだと思います。
一同:本日はありがとうございました。